元芸人「江戸むらさき」の磯山良司さんが経営するラーメン店「鶏そば炭や」がアメリカ・LAに進出することが決まりました。
しかしアメリカと日本では水の質が違うため、味の再現にかなり手間がかかったみたいです。
アメリカと日本の水ではどのような違いがあって、料理にはどんな影響が出るか気になりますよね。
そこでこの記事では、
- アメリカの水はまずいのか
- 水が違うと料理にどう影響するのか
- 日本の味をアメリカで再現するためにはどうしたらいいのか
をご紹介します!
アメリカの水はまずいって本当?
まず前提として、アメリカの水道水は基本的には安全に飲むことができます。
しかし州によっては塩素濃度が高いそうで、味はあまり美味しいとは言えません。
日本(東京)とロサンゼルスの水に塩素濃度を比較した表がこちらです。
日本 | ロサンゼルス | |
塩素濃度 | 0.1 to 0.4 mg/L | 0.5 to 1.5 mg/L |
Water for Reduce Chlorine Odor
またアメリカは硬水であるのに対して日本の水は軟水。
さらに日本に比べてアメリカは配水システムが古く、場所によっては排水管などが劣化している場合もあります。
総合的に考えると、日本の方が美味しい水が飲めると言えるでしょう。
味は落ちるとはいえ、アメリカでも安全な水は飲めます。
日本では約50項目の水質基準があるのに対し、アメリカでは約300も水質基準の項目があります。
とはいえ州によって水質はバラバラなので、水道水よりもペットボトルの水を購入する方が一般的です。
先日、トランプ大統領から厚生長官に指名されたロバートF.ケネディ氏はXで
1月20日、トランプ・ホワイトハウスは米国のすべての水道システムに、公共水からフッ化物を除去するよう勧告する。フッ化物は、関節炎、骨折、骨がん、IQ低下、神経発達障害、甲状腺疾患に関連する産業廃棄物である。
と発表しています。
On January 20, the Trump White House will advise all U.S. water systems to remove fluoride from public water. Fluoride is an industrial waste associated with arthritis, bone fractures, bone cancer, IQ loss, neurodevelopmental disorders, and thyroid disease. President…
— Robert F. Kennedy Jr (@RobertKennedyJr) November 2, 2024
もしかすると、来年以降はアメリカの水の味が向上するかもしれませんね。
料理にどう影響する?
アメリカと日本では確かに水の質が違うことがわかりましたが、実際料理にはどう影響するのでしょうか。
硬水にはミネラルが含まれているため、雑味を感じてしまう人が多いようです。
また塩素が食材の風味を邪魔することも。
硬水をうまく使わないと料理の味には少なからず影響があります。
塩素濃度が高く硬水であるアメリカで料理をする場合は水の違いを考慮しておく必要があります。
味噌汁は大体のレストラン(特に内陸アメリカ)クソまずいですが
— チル丼🍚英語は苦手です🇺🇸 (@asaminusa) August 21, 2024
肉料理多いので骨からだしがでてて美味しいです♥️
アメリカで料理をするときの工夫
硬水には硬水の良さがあります。もしアメリカなど外国で硬水を使って料理をする場合でも、「日本の水じゃないから料理が不味くなっちゃう」と心配せずに工夫して料理をしてみましょう!
硬水が最適な料理
硬水だからこそ上手くできる料理をご紹介します。
主に以下の3つが、硬水だからこそ美味しくできるもの。
- 豚の角煮
- パスタ
- パエリアやチャーハン
硬水にはカルシウムとマグネシウムが多く含まれており、それが豚肉を柔らかくさせます。
反対に、パスタやパエリアなどのお米を使った料理に硬水を使うと、コシが残り、歯応えを残した食感になるのだそう。
味そのものは変わる可能性はあるものの、軟水と硬水で使い分けると食感でおいしくさせる料理ができるというわけですね。
どうしても日本の味が出したい人は
とはいえ料理によっては日本の水で作った方が日本の味に近づきます。
お米を炊くときなんかは塩素濃度が高い水や硬水よりも、断然日本の水で炊いたほうが美味しいです。
筆者はオランダに4年住んでいましたが、水が違うだけでお米の味も違います。
どうしても手元に硬水しかない場合は、ろ過させて軟水に近づけましょう。
ろ過をするには浄水器があればいいですが、立派な浄水器でなくてもOK。
中のフィルターを定期的に交換していくだけで、海外でも軟水が作れます。
ちなみに沸騰させても硬水が軟水にはならないので、注意しておきましょう。
まとめ
以上、アメリカの水の味についてご紹介しました。
アメリカで料理をすることがあればぜひ水を気にしてみてください。
日本と水の質が違うということだけで、海外で水を飲んだ私の知り合いがお腹を壊したことがあります。
味にも健康にも影響があるので、料理に水を使う場合は少し工夫が必要です。